活動を分かりやすく言うとどのような活動ですか？
NPO法人オンザロードでは、主に海外でのフリースクールの運営と東日本大震災よる津波の被害にあった地域での復興支援活動を行っています。海外の活動の拠点となっているのは、急激な発展を遂げているインドです。しかし、カースト制度などの社会的・貧富の格差などの経済的理由から学校に通えない子どもたちが未だにたくさんいます。子どもたちが将来自分の歩みたい人生を選択していけるように、進学するための卒業証明をもらえるフリースクール「マザーベイビースクール」を運営しています。もう１つの活動の拠点となっているのは東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市・渡波地区です。震災直後には福島での活動も含め、延べ28,000人以上のボランティアを受け入れ、瓦礫の撤去作業や被災者の心のケア等、多岐に渡る活動をしてきました。現在は、宿泊・飲食・地域交流ができる施設「ロングビーチハウス」を運営し、継続的な復興支援をつづけています。この活動が発足した経緯について教えてください。
2007年、オンザロード代表である高橋歩がインドを旅しているときに学校建設の夢を持つ男と出会ったことをきっかけにNPO法人オンザロードとしての活動が始まりました。東日本大震災後には、国外から国内の活動も新たに展開しています。どのような方に向けた活動ですか？
「世界中の学校に通うことができない子どもたち」が、１人でも多く学ぶ機会を得られること。それと同時に、「豊かになりすぎて自分たちの幸せを実感できなくなってしまっている私たち日本人」が、世界中のリアルな現実に身を置くことで、忘れかけていることを体験すること。また、「被災した地域に集まった人たち」が「地元の方々」に寄り添い、繋がりを持ちながらコミュニティ支援を一緒にしていくこと。それがオンザロードの活動目的となっています。今後の将来的な活動のビジョンを教えてください
インドの実状について、また、日本国内でのNPOの活動についての認知度の低さなど、解決しなければいけない課題はたくさん残っています。今後は新しい活動の展開として"飲食するだけでインドの支援に繋がる"をコンセプトにしたカフェ＆バー「Ethical（エシカル）」を開業・運営していきます。ここでは東南アジアのリゾート風店内で、食べやすくアレンジしたアジアンエスニック料理を食べて楽しむことで、その売り上げの一部がインドの教育支援の寄付に繋がり社会貢献になるという、新しい形の支援方法を提供しています。この場を通じて、支援活動に対して「何から始めたらいいのか分からない」という人たちが１歩動き出す・知るきっかけとなることを期待しています。 また、これまで行ってきた活動についても新たな活動の幅を増やしていく予定です。インドのマザーベイビースクールでは、教育の質を向上させていくと同時に、新たにパソコン教室を開くことで、これからの社会の中で必要不可欠となってくるスキルを子どもたちが身に着けることができるようにします。学校教育以外にも、学校近辺のインド人地域住民に対して、子どもたちを学校に通わせ卒業させる重要性について啓蒙活動を行っていきます。また、石巻のロングビーチハウスでは、これまで以上に県内外の方々の交流を深める活動を行っていくことで、たくさんの繋がりと笑顔が生み出される場所にしていきます。
