DRA音楽コンクールニュース
投稿日:2016年7月27日
音楽コンクールの審査基準はどこに注目しているのか?
以前開催を行った声楽コンクールにご参加頂いた審査員の先生に、コンクールで審査の際に注目しているポイントや評価についてお伺いいたしました。そこでのインタビューをご紹介致します。
今回はコンクールの審査を行っていただきありがとう御座います。今回のコンクールは如何でしたか?
とても楽しいコンクールで聞いているだけでも十分に楽しませて頂きました。他にもコンクールの審査員をする機会があってコンクールは幾つか経験しているのですが、このように皆様が楽しみながら行えるコンクールはまず無いです。参加者の方々もリラックスして、実力を存分に発揮できているのを感じました。
審査の際に注目しているポイントはどこですか?
今回声楽コンクールでしたので、まず注目しているところは声量です。しかし、ただ大きい声を出せれば良いのではなく、強弱を使い分けたり、出す音の幅がどれくらいあるのかを意識して聞いています。 選曲によってこういった音の幅を主張できる曲目もあるので、実力に自信のある方はこういった自分のパフォーマンス能力をアピールできる選曲が審査員にも分かりやすく高評価に繋がると思います。
なるほど!自分が好きな曲というよりも、自身のテクニックが存分に発揮できる選曲がコンクールの選曲には良いということですね。
そうなんです。もちろん皆が知っている曲や人気のある曲なども良いのですが、まずは何よりもスキルを競う場が音楽コンクールなので、自分の良さを引き出すことを最大の目標に持っていくことが大切です。
他にはコンクールの審査の際に注目しているポイントはありますか?
歌唱力のほかにも視覚から入る情報も審査に影響しているといえますね。例えば同じレベルの声楽家の方が二人いた場合、片方は表情の豊かで衣装も豪華。もう片方は表情も少なく、少し衣装も地味目だったとしたら、前者のほうが印象に強く残るかと思います。これは審査員のみならず演奏会に来るお客様も同じだと思います。審査員も人間ですので、こういった音楽以外の情報が印象に残ることは多々あります。
確かに視覚から入る情報は印象にも残るし、音楽の聞こえ方も変わってくるかもしれませんね。
そうですね。だからコンクールに、向けての練習はただ演奏技術を磨くだけではなく、表情を作ってみたり衣装にこだわってみたりして、ステージ全体をコーディネートする感覚でやってみると効果的ですし、やっていても本人が楽しめると思います。これは声楽に限らず他の楽器にもいえることですね。会話の最中にボディーランゲージを入れるように、演奏の中にも何かしらのアクションがあったほうが印象に残りやすいです。
とても参考になりました!今回はどうもありがとう御座いました。
DRAチャリティーピアノコンクール
お問い合わせ:ドレスルームアミ
03-3352-8888
amingaming@nifty.com